在学生へ
G30とEMIについて
G30とは?
名古屋大学では、英語による教育で学位が取得できる国際プログラムを提供しています。その国際プログラムを「G30」と呼んでいます。
全学教育科目をはじめ、多くの学部では、G30対象科目の科目名の冒頭に「G30」と頭文字が表示されています。
G30の学生の多くは海外出身ですが、インターナショナルハイスクールを卒業した日本人国籍の学生もいます。
ほとんどの学部には、G30国際プログラムが設置されています。G30の大学院プログラムを設置する研究科もあります。
G30国際プログラムの授業は、国際プログラム以外の学生も履修可能で、卒業に必要な単位として認定される授業科目もあります。詳細は「G30科目の単位取得」をご覧ください。
学部G30国際プログラムを有する学部:
EMIとは?
EMIは “English as a Medium of Instruction”の略であり、英語により開講される科目を意味します。
ロードマップ
学生のみなさんは、どの授業を英語で履修すると良いか悩まれるかと思います。どの授業を取っていただいても構いませんが、当然、授業毎で難易度が異なります。
例えば、まず最初は、一般的な学際授業を受けることをお勧めします。その後、各自の専攻の基礎的な授業を取ってはいかがでしょうか。
履修登録の際、以下のロードマップを参考にしてください。自分に合う授業かが心配でも、興味関心を引く授業はどんどん受けてみてください。
あなたの英語レベルはどのくらい?
TOEFL
500 - 520
現代教養科目(学際・融合系)などの履修をお勧めします。
候補科目については、以下の科目例 (1) をご覧ください。
TOEFL
520 - 550
自然系基礎科目や人文・社会系基礎科目など、基礎的科目の履修登録をお勧めします。 候補科目については、以下の科目例 (2) をご覧ください。
TOEFL
550以上
どの科目の履修登録もお勧めします。
科目例 (1)
- 基礎セミナー
- Studium Generale
- Introduction to Intercultural Competence
- 「大学での学び」基礎論
- 留学生と日本
- キャリア形成論
- 文化・芸術学入門
- 囲碁と日本文化
- ジェンダー学
- 政治学入門
- Immigration in Japan
- 生命科学入門
- 防災減災学
- 現代数学入門
- 物質と科学
- バイオテクノロジー
科目例 (2)
- 微分積分学
- 線形代数学
- Special Mathematics Lecture (SML)
- 化学基礎
- 生物学基礎
- 物理学基礎
- 地球科学基礎
- 複素関数論
- 文学
- 経済学
- 経営・会計
- 政治学
- 歴史
- 比較文化論
G30科目履修登録時の注意点
G30国際プログラムの受講を考えてくださりありがとうございます!以下に、幾つかの注意点をお知らせいたします。
G30の授業は少人数制です!
G30の授業は規模が非常に小さく、講義スタイルでも10〜20人ほどの生徒で構成されます。 これは、授業の担当教員が学生の皆さんに十分に授業に参加できるようにとの思いからです。 通常の授業では授業中に寝てしまうことが時々あるかもしれませんが、G30の授業ではそういったことはありません。
授業はインタラクティブです!
ほとんどの授業は、講義スタイルであっても、ディスカッション、質問、プロジェクトといったインタラクティブな活動が含まれます。 積極的に参加するよう心がけましょう。最初は圧倒されるかもしれませんが、チャレンジすれば徐々に慣れていきますよ。
留学生の多くは「英語のネイティブスピーカー」ではありません!
留学生といえば当然「英語のネイティブスピーカー」と思ってしまうのはよく理解できます。 しかし、ほとんどのG30の学生は英語ネイティブスピーカーではなく、あなたと同じように英語を学んできた学生です。 ですので、英語の間違いも時にはあります。あなたの英語力について他人がどう判断するかなんて気にすることなく、純粋に授業を楽しんでください。
G30国際プログラムの教員はとても協力的です!
英語で授業に参加することは大きな挑戦に感じるかもしれませんが、あまり心配せずにまずは挑戦してみてください。 何か問題が発生したときには、授業担当 教員に相談してみてください。 先生方はあなた方学生が授業に参加することにとても熱心であり、いつでもサポートする準備ができています。
G30科目の単位取得
G30の授業で卒業に必要な単位を取得できますか?
G30の授業は、国際プログラム以外の学生も履修可能で、卒業に必要な単位として認定される授業科目があります。
全学教育科目「国際理解科目」の科目区分で開講される授業の中に、「EMI科目」があります。 教養教育院で開講するG30の授業の多くが「EMI科目」に指定されています。「EMI科目」は卒業に必要な単位として認定されます。 「EMI科目」の一覧は、名大ポータルの教養教育院のページにあるpdfをご覧ください。 より詳細な情報については、NU-EMIのウェブサイトの単位の扱い をご覧ください (日本語表記のみ)。
専門系科目については、G30と共修する科目もあります。詳細は、各学部ご担当者にお問い合わせください。
英語による授業を受講する際は、NU-EMIプロジェクトによって受講サポートが提供されています。 詳しくはNU-EMIウェブサイトをご確認ください。
先輩の声
これまで、多くの日本人の学生が、卒業要件に関わらず、G30の授業を受講しています。彼らの経験を動画とテキストでお伝えします。内容はすべて日本語です。
01Yさん/医学部1年生
「大学での学び」基礎論
私はIntroduction to Skills for Academic Success(「大学での学び」基礎論)という授業を受講しました。
私はこの授業で様々な留学生と出会い、効率の良い勉強法や時間の使い方について意見を交わしました。
この講義は、たくさんの留学生と関わり、話したい人にぴったりだと思います。最初の授業ではお互いに自己紹介することで、親睦を深めました。その後も、授業内で周りの人と話し合う機会が多く設けられているので、日本人だからといって置いていかれることなく、自分の意見を伝えることができました。
また、先生が話される英語はネイティブのスピード感であるものの、非常に聞き取りやすく、とても理解しやすいです。先生が一人ひとりの考えをいつでも尊重してくださるので、皆ためらうことなく意見を発表できました。そのおかげで様々な考え方を聞くことができ、おもしろかったです。
最後に、私はこの授業でプライベートでも一緒に出かける留学生の友達ができました。授業で自分の価値観や生活について話し合ったからこそ、お互いをよく理解しており、とても気が合うと感じています。文化は違っても、お互いが新しい考え方を受け入れようとするので、いつも知見を広めることができます。この授業は、大学での学びが無限大であることを教えてくれました。
02Bさん/理学部2年生
微分積分学Ⅰ
このコースを選んだ理由は、すでに日本語授業をとっていて、なおかつ英語を話せることができるようになりたいと思ったからです。すでに知っている知識なので、授業中は英語に集中できて英語力の向上に一役買ってくれたと思います。
コースの中で様々な人に会うことで将来の選択肢に留学という選択肢ができたように感じます
03Wさん/理学部4年生
特別数学講義(Special Mathematics Lecture)
私は3年生の冬、別の場で知り合ったG30プログラムのSerge Richard先生に勧誘を受け、4年生になって初めてG30プログラムの授業を受け始めました。そこで受けた印象は強烈で、その授業を1年間受けて過ごした体験は今後の大きな糧になりました。
私が受けた初めてのG30プログラムの講座は、そのRichard先生が担当する特別数学講義(Special Mathematics Lecture)でした。いざ授業を受けてみると、留学生たちは授業中に積極的に質問し、疑問を投げかけており、体験したことのないような双方向的な授業スタイルに衝撃を受けました。また、チューター制度により、留学生と頻繁にコミュニケーションを取ることができ、その時出会ったチューターとは今も授業外でも会う友人になっています。このG30プログラムの体験は、海外の大学院へ進学するという選択を後押ししてくれました。
もう一つ授業を受けて衝撃的だったことは、その授業を受けている日本人学生の大半が1, 2年生だったことです。私は入学と同時にコロナ禍になったこともあり、1人で黙々と英語の勉強を進め、今なんとか英語で授業を受けられるレベルになった訳ですが、1,2年生の頃から英語で授業を受けている日本人学生がいることに驚愕しました。私ももっと早くその存在を知っておきたかった、と強く思います。
名古屋大学のG30国際プログラムは、本来の授業と並行しながら、学内で海外留学のような体験が出来るという、他大学にはない機会を提供してくれています。もちろん、言語の壁を克服するのは大変ですが、それを体験したことがある人にしか分からない世界があります。是非、勇気を持って、チャンスを掴んで下さい!
04Tさん/理学部2年生
特別数学講義(Special Mathematics Lecture)
私は国際交流や留学に興味があり、G30授業の中でも興味をもったSMLの授業を受講しました。英語でコミュニケーションをとる機会がほとんどなかった私にとって、ネイティブの留学生の方々と英語で話すのはとても大変でした。しかし、回を重ねるごとに自分でも英語が上達していくのを実感しました。また、内容自体もとても難しいものでしたが、これからの勉強の指針になりました。
アンケート結果
アンケートフォームをクリックして、アンケートにご参加ください。皆さまの貴重なご意見をお待ちしています。
以下のアンケート結果は、2023年4月から7月までに集められた一年生の日本人学生の意見をまとめたものです。